私の愛する本たちの紹介…というか、愛を語ります。
私は絵を描くことと同じくらい本を読むことが好きです。
私の大部分は今まで読んだ本でできていると思っています。
一時期は読むものが足りなくなると広告の文字を読みだすくらいの中毒者でした。(今は足りなくなってもインターネットでいろんなものが読めるのでそこまで追いつめられることはありません。幸せです)
わりとなんでも読みますが、特に好きなのはファンタジー小説です。
なかでも、今回まとめた本たちは読み終わった後も何回も読み返し、日常生活の中でもしばしば思いだすくらいに大好きな本たちです!
好きな作家
この作家さんの著作は全部好き!というお二人。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
本を読まない方でもジブリの「ハウルの動く城」の原作を書いた方、といえばわかる方も多いのではないでしょうか?イギリスの作家さんです。
様々な伝説・伝承を下敷きにした作品が多く、そういったものが好きな人にとっては特に楽しいと思います。
「ハウルの動く城」のシリーズをはじめ、基本的に魔法が日常にある世界で、少年少女が事件に巻き込まれていく…という展開が多め。
そしてどの作品も最後のどんでん返しが楽しいです。読み終わるといつも最後に「さすがです…!」と作者さんの手腕にやられます。彼女の作品を読んだ後はしばらく現実に戻ってこられません。
好きな作品(一部)
『魔法使いハウルと火の悪魔』『アブダラと空飛ぶ絨毯』『トニーノの歌う魔法』『ダークホルムの闇の君』『グリフィンの年』『バビロンまでは何マイル』『星空から来た犬』
ミヒャエル・エンデ
この方も、『ネバーエンディングストーリー』の原作の方、でなんとなくわかる方が多いのではないかと思います。『ネバーエンディングストーリー』のもとになった『はてしない物語』や『モモ』が有名です。
この方はドイツの方なんですが、なんというか、深く考えさせられる物語ばかりです。思いっきり教訓っぽいわけではなく、ちゃんと物語として素晴らしいのに、その中で深く考えさせられるところがあって。まさに『はてしない物語』に登場するファンタージエンのように、そこへ行ったあと、現実世界に帰って来ることが重要というか…。
私は中学生の時にはじめてこの方の作品を読んだのですが、今でも考え方や行動の指標になっていたりします。
1つ例をあげるなら、『モモ』で道路掃除夫のベッポの語る仕事の仕方。長い道路を掃除するとき、先を見るとあまりの道のりの遠さに絶望してしまう。常に次の一歩のことだけを考えて仕事をする。そうして、次の一歩、次の一歩、とやっていくと、気がつけば全部終わっている…。
人生で、何度この話を思い出したかわかりません。
私はこの方の作品で、人生で大切なことをたくさん学びました。もしも中学生の時にこの方の作品を読んでいなかったら、きっと今の私はいないと思います。
好きな作品(一部)
『はてしない物語』『モモ』『魔法の学校』
好きな本
たくさんありますが、中でも私の人生に大きく影響を与えている(与え続けている)大好きな本を厳選して2つ…。
ラルフ・イーザウ『盗まれた記憶の博物館』
コンピュータの天才・ジェシカ(姉)と芸術の天才・オリバー(弟)の双子がくりひろげる記憶を巡る物語です。なぜか父親に関する記憶が消えている!?というショッキングな展開から、ジェシカは現実世界で、オリバーは忘れられた記憶の国で、それぞれ事態の解決を目指して動いていきます。
主役の二人を筆頭に登場人物がとっても魅力的な物語です!
高嶋哲夫『童話物語』
妖精が世界を滅ぼすという伝説のある、架空の世界の物語。
ネタバレになるので詳しくは描きませんが、私はこの物語を読んでから、虹を見るたびにこの物語を思い出し、時には泣きそうになります。
理想論だけではない、「優しさ」について考えさせられる物語です。
細かいところまで作りこまれた世界観も素敵です。地理や宗教、時間の数え方、食べ物や文化などなど、本当に細やかで、実際にその世界があって、そこを訪れて書いたかのようです。
他にも、好きな本はたくさんありますが、今のところ人生に大きな影響を与えているかどうかで厳選すると、最初のお二方の本とこの2つの本に絞られます。思いだしたら追加するかもしれませんが…。
この2つほど大きな影響は受けていないけど好きな本は、ファンタジー小説では『不思議を売る男』『アドヴェント・カレンダー―24日間の不思議な旅』、『しゃばけ』シリーズ、絵本なら『はらぺこあおむし』『まっかないちごがまってるよ』などなど。